自分の中の潜在可能性?
- kokoroiro4u
- 2023年5月17日
- 読了時間: 2分

水族館が好きです。
先日のお休みも、遠出をしたにもかかわらず、その地の水族館へ。
お目当てはクラゲとジンベイザメ、ウミガメ。
ゆったりと、のんびりと、他と争うこともなく、優雅に泳ぐ(ように見える)姿に見入る。
なぜ私はこんなにも彼らに惹かれるのだろう。
「投影」という心理学の用語があります。これは、防衛機制といって、「不快な欲求・体験から自我を守るさまざまな手段のこと」であり、そのひとつである投影は、「自分の受け入れがたい感情や考えを、他者が自分に向けてきた感情・考えととらえること」(例:母親に敵意を持つ人が、母親が自分に敵意を向けていると考える)とあります。
ただ、投影という概念はさまざまな側面から語ることができ、否定的なものだけではなく、中立的な投影、積極的な投影もあります。
積極的な例としては、歌手やスポーツ選手への投影が挙げられます。あの歌手は魅力的だなと思っている時、実は自分の気付いていない潜在的な可能性を投影している場合がある場合などです。
なぜこんな専門的な話をしたかというと、いいなぁと思っているクラゲやウミガメのあの雄大で穏やかな様子が、私の中にも実はあるのかな、と、投影の概念を用いて自分の魅力として捉えたいなという願望のあらわれです。(T)
参考:宮川純(2014).『臨床心理士指定大学院対策 鉄則10&キーワード100 心理学編』講談社